2001東京グランプリファイナル

　01年東京の代々木第一体育館で行われたグランプリファイナルは、ちょうどライバル関係として確立していたりょーとプルシェンコがでるということもあったし、二人の一騎打ちということで注目されていたようです。私は就職活動と卒論にかまけて（いや、それも大事なんだけど）結局しっかりと見ていなかったんですよね。その当時。

　この年のプルのSPは「ボレロ」。すごく似合っているとは思います。本当に、このシーズンはプルシェンコは失敗することがないんじゃないかと思うくらいのできで、そういう状態とこの「ボレロ」という曲が似合っていると思います。
ただ、一言言わせてもらうならば…音楽に合っているし、ジャンプもステップもスピンもすごくよくできているけど…
ボレロに腰振りは似合わないと思うし、第一下品だと思うなー。
腰を振る必要はないってば…。
しかし、このシーズンから可愛げが・・・なくなってしまって、非常に寂しい。本当に寂しい。

りょーちゃんのSPは「革命のエチュード」。曲がテクノっぽくなっているけど。このプログラムは本当に好き。リョーの強さとかそういうのにとても似合っているし。なんと言っても、衣装がいいですわよー。ふわふわ衣装なのに、セクシーさも残しつつ…。
本当に、このプログラムとかこのシーズンから力強さが増して（その割にはジャンプの調子がイマイチなんだけど…）重厚感あふれる演技になってきましたねー。
そうそう、ここで、気がついたんだけど…りょーって4回転は難しいからすっころんだりしますが、一番得意というかすきといっているトリプルアクセルって成功率低いんじゃないかと思ってしまった…。ぐらぐらしているのよ。結構。肝心なところで決めるからそう思われていないみたいだけど…。
そう、このときもやっぱりぐらついていました（笑）。あらら…。
だけど、この後のステップが本当にいいのよー。
ピアノの旋律がすごくアピールされる部分なんだけど、りょーって本当にピアノの曲が似合うよねー。
しかも、革命のエチュードなんて情熱的な曲は熱い男りょーにはもってこいだわ（笑）
サーキュラーとサーペンタインステップなんだけど、流れるように、優雅にだけど力強く！本当にいいステップだと思うわー。手の使い方とかもいいし、スピードもぎゅんぎゅん言っていて。
なんというか…
りょー…あなたの気合は良くわかった…という感じが伝わってくるわ。
ソルトレイクに向けて気合の入ったプロですねー。
このプロとしては好きなんだけど、やっぱりワールドの革命を見た後だと少し物足りなく感じてしまうんだよねー。革命のベストパフォーマンスはやっぱり2001のワールドじゃないかしら。

GPFはいくつか競技を見たけど、ロバ＆アベのバイオリンミュージックはすごく好き。スーパーファイナルで使ったのかな。大輔君とかに似合いそう。あとは、フーザルポリ＆マルガリオの「ロミオとジュリエット」はすごくいいと思う。しかも、古典的なやつじゃなくて、ディカプリオ主演のほう。

　フリーはりょーは「アラビアのロレンス」。最初に…2年前の衣装が体に入ったんですか？ストレッチ素材？パッツンパッツン？身長が伸びてないとか？とか余計なおせっかいを思いついてしまいました。
　まぁ、「ブロークンアロー」はイマイチだから使わないだろうけど、「トスカ」もぱっとしなかったからねー。
しかし、このGPFのりょーはジャンプいまいちだったんかい？見ていてはらはらしてしまうよー。
多分、りょーだから転ばないで耐えられているんじゃないの？ほかの選手だったらすってんころりんとなってしまうよ。
根性であとにトリプルトゥとかつけているもん。
本当に…ジャンプの調子が悪くて、日本に縁のない男だね…。とほほ。
ステップとかその他もろもろ本当に旨くなっているし、すごーいと思ってしまうんだけど…イマイチ…新鮮さにかけるというか…いや前にやっているから新鮮味がないのはわかりますが…
この頃からフレッシュ感がなくなってきたのね。
しかも、なんかこのプログラムって最後にガッツポーズみたいな感じのポーズが振りではいるんだけど出来がいまいちでガッツポーズという感じではないよねー。
時期的に調子が上がっていなかったせいもあるんでしょうが…いまいちイケテイマセン。

　プルのフリーは前シーズンの「黒い瞳」だっけ？
その前の年のは衣装が白でどうかと思ったんだけど…。体が大きくなって作り変えたのかしら？
いや、このシーズンからプルシェンコの見た目の印象が変わってきたんだけど…新しい衣装は…毒々しい…。
演技も毒々しいよ。
表現も変わってきているし技術も向上してるんだけど、前の年のほうが好きかも…。
ジプシー音楽を若者がやるとほほえましく見えるしさわやかに滑らかに見えるけど、こなれてきたベテランがやるとくどいかも…。
　しかし、本当に機械みたいにミスをしないね。

　プルのスーパーファイナルはなんとかかんとか。
このプログラムもねー。なんか、毒々しさ満載（笑）
いや、キャラ的にも音楽的にもプルに似合っているんだけど…つぎはぎしすぎ…
ただ、やっぱり腰振りは…いらないよ…あなたはどっかのお店のダンサーですか？？？

　スーパーファイナルで、りょーは「グラディエイター」です。
　このプログラムは本当にいいよねー。りょーの中では一番のプログラムじゃないかな？
本当にこの、緊張感がぴーんとするプログラムだよね。
　ただ、ジャンプが…。がんばってくれよー。ぐらぐらだよー。
　まぁ、ジャンプを差し引いてもいいプログラムなんだけど…。
マキシマスの気持ちがわかっているのか何なのか、この感情表現とかがすごくて技と技の間も引き込まれてしまいます。
最大の見せ場はやっぱりステップじゃないのかな？本当に戦っている動きを上手にステップの上半身の動きに取り入れていて…
臨場感あふれる剣闘士ヤグディンが誕生しています。
なんか、途中で涙が出てくるよ。本当に。
苦しいけどがんばれよー。おー。
最後のステップは本当にすごいよね、最後の力を振り絞って戦うマキシマスとヤグディンがかぶってみえるよ。