1997年ローザンヌ世界選手権EX

 1996-1997シーズンのワールドはリョーにとってはとてもとても思い出深いものになったと思います。その次の年からはチャンピオンなんだけれども、初めてでたワールドで表彰台にのってしまったという貴重なものです。野球だったら新人賞ものだと思います。本人もうっきうきで例のエキシビジョンナンバーをやったのではないでしょうか?当時注目されていなかったのは、明らかでフリーなどの間にストイコとかエルドリッジはインタビューがあるのに…りょーはない…。ウルマノフとかクーリックはとっていたんでしょうけどね。(笑)でも、もっと恐ろしいのは、タラ・リピンスキーのほうだと思う。確か1996のジュニアワールドで確か優勝していて、今度のワールドでも優勝。おそろしいです。でも「Easy come Easy go」という意味のように、簡単に手に入れてたわけではないでしょうけれども…他の選手から見たらたやすく手に入れたほうになると思いますが…簡単に手に入れたものは簡単になくなってしまうということわざがどうしても当てはまってしまうスケーターの一人です。

 最初はフランスのスケーターで女子3位。「マスク」のプログラムをやっています。結構、だぶだぶのスーツの衣装なので何か中に仕込んであるのでしょう。どうしてもこの曲を聴くとイタリアのアイスダンスカップルを思い出します。しかし、誰かお手伝いで出てきて、女子スケーターはスーツを脱いでスカートに代わりました。そして曲調が変わって…スローナンバー。さらに曲が変わり、ノリのいい曲に。これがSPのステップらしいんだけど、ものすごいのよ。女子のサーキュラーステップですごいと思った人は一人もいないけど、この人のハすごい。足を上にあげたり、バレエジャンプが入ったり、エッジ切り替えが入ったり早い動きだけど、女性らしさを失わないステップですごく気に入ってしまいました。SPが見てみたいと思ってしまいました。

 そして、アリョーシャの登場。変な所から腰を振りながら。怪しげに登場。衣装は黒いズボンに体にペイントのあの衣装です。凍えながら寒いよ〜という感じで登場。なんか、客席にバナナいる?みたいなしぐさもありましたが。小川勝さんあきれていました。小谷さんも「信じられない」との一言。佐藤有香さんは「なんか、可愛いですね」、小谷さん「もっともこんなことをしなさそうな人ですけどもね」とコメント。腰をふーり、ふーりしたりしていますが…(笑)この年齢だから許されるよね…今だったらセクハラというか…全世界中の女性が悩殺されてしまいますが…。そして、やたらめったらにやにやしています。手ふってるし。
「うれしいんだろうなぁ。3位入賞だしね」
曲が始まりました。なんか、怪しげに泳ぐ演技から入ります。んがしかし、化粧のせいでしょうか?顔が妙に色っぽいというか白いよ。なんかキョンシー(死語?)みたいですが、セクシー顔です。凍えています。そして「バナナいる?」というようなポーズをとりバナナを放り投げる…「なぜ放り投げるんだリョー。バナナだぞ〜。神様に食べ物を粗末にしたら怒られるぞ〜」という感じですが…。
 演技がねぇ。本当にネェ。可愛いとしかいいようがないのですっ!
手をふーりふーり、腰をふーりふーり、お尻をふーりふーりモンチッチみたいな動きも入りつつ…。リンクサイドによっていったと思ったら…腰を回しております。
「おいおい、なんかにひっかからないのかしら?あの格好で世の中であの動きをしたらまさしくつかまりそう…」
小谷さんは「あらぁ」みたいな感じで驚いておられました。今やったら、セクシーすぎて屍がたくさんでるのでは?この頃だから可愛いですむのよね。リョーのプログラムにしては最初からストレートラインステップ〜サーキュラー?みたいなステップが入っています。リョーはエッジワークのステップを踏んでいる印象はないのですが…すごくエッジですべりスピードのあるステップ。ステップはカッコいいんだけど、衣装は「あれ」です。(笑)途中で曲が変わるのですが…ダチョウ?何?とり?変な動きが入ってる〜。曲が変わってからはかっこよく動いているけど、なんか演技自体というか振り付けが変。元の曲にもどったら、
サルなのかチンパンジーなのかゴリラなのかマンとヒヒなのかさっぱりわからない動きだらけでしたが。バク転も入れてスピンして転がって、リンクの上を泳いでおしまい。裸で踊っているよ〜。終わってからは、なんか「寒い寒い」しているし。そして、捨てたバナナを食べる…
「拾い食いするなぁ!あ、しかも食べかけをリンクサイドにおくなぁ!」

 続いては、ミシェル・クワン。この頃はさすがにタラほどじゃないけど幼さが残るクワンです。でも、私はソルトレイクのときよりこの頃のほうが好きかも。スケーターとしての輝きがとてもあったと思います。すべりが美しいのはあたりまえなんだけど、それに加えてジャンプが現在よりキレがあるし、スピードはあるし、迫力が違います。なにしろ若さのためか何かわかりませんが、華がものすごく咲いているというか輝きがものすごくあると思います。やはり長野の頃が旬だったんだろうなぁと重いながら見ています。少し、ソルトレイクの演技を見ると見劣りするなぁと思ってしまいます。心が強く…強くなりすぎてしまったがゆえに、女性らしさがどうしても激減してしまったのかなとか思ったり、します。

 タラ・リピンスキー。あまり昔から好きではないのだけど。このプログラムは似合っていていいのではと思っています。あの、ディズニー系の長野のフリーはいただけなけなかった。まさしく、「はじける若さ」なプログラムです。逆に演技力がないからこういうノリの良い曲のほうが映えるのかもしれませんが…。このときのエキシビジョンはワールドチャンピオンとしてのエキシビジョンだったのですが、のりにのっているというか、クワンと比べたらスピードがぜんぜん違う。めちゃめちゃ早いですね。スピンはコマのようにくるくるまわるし。

 ストイコ兄さん。エルビス・プレスリーの曲。ストイコ兄さんはこういう「俺はロックを愛しているんだ〜。」みたいなプログラムも似合っていますね。妙なふりも入って(かっこつけたような)、会場はなにか…コンサート会場のようです。ストイコ兄さんは会場を盛り上げて引き込むのが上手いよね〜。ストレートラインなんて大喝采だし。リンクサイドの放送席に乗り込んで踊るし(笑)ルッツジャンプは転んじゃって、でも大爆笑でさらに盛り上がるしね。

 アイスダンスのグリシュク&ぷらとふ組です。長野オリンピックと同じエキシビジョンなのかな?うーん覚えていないけどこんな感じだったような気がするけど。今のアイスダンスたちにはない優雅なスケートだなぁと思ったりしています。さわやかに難しいことをやっていますが…。い六歩過ぎてもうおなかいっぱいという感じです。今のアイスダンスはほとんどスピードで勝負だから、アニシナ&ペイゼラ、ロバチェバ&アベルブフとかこの頃の系統をもっているアイスダンスは好きです。最近のスピード化はタラソワのせいじゃないというのはこのプログラムでもわかると思うけど。あ、でもこのカップルは解消しちゃったんだよね。

 総集編で女子のフリーもあったけど、この頃二人の枠が取れていたらしくびっくり。村主さんともう一人。もう一人の人が2枠とったのかな?その前のシーズンに。でもこのワールドでは10位に入れず、1枠に減ったのよね。村主さんの演技について、恐ろしく表現力がついたよね…。

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